「魂の遍歴
七海弘志の青春」
七田眞
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(目次):
第一部 光と陰の巻
第二部 暗黒こそわが光明の巻
巻末 あとがき
(内容):
第一部では、終戦前の中国(当時の支那)北京での中学時代と、終戦を迎えて住み慣れた北京から郊外の石景山への引越しの様子を描いている。
第二部では、父の勤める製鉄所の社宅での生活を多感な少年らしく、恋愛・勉学への意欲などを描いている。当時の自作の詩も披露している。
また、あとがきでは、この書はドキュメンタリー映画「魂の教育」の時代よりも前の時代の少年時代を描いていると述べている。
(コメント):
七田眞氏の生前の最初にして最後の自伝的小説です。著者の青春の日々を描いた、七田教育の原点に触れることができる書のような気がします。
さて、どのように評価すればよいか迷うところですが、七田ファンとして正直に感想を述べてみます。
まず、情景として終戦前後の占領地中国での敗戦国日本の様子が分かり、当時を知らない私などの世代にはよかったかもしれません。 また、どの様にして著者が教育分野に関わっていったのかが少し垣間見れたような気がしてよかったです。
しかしながら、これらの内容がトータル250ページという量で書かれていることには少し物足りなさを感じてしまう部分があります。 欲を言えば、小説ではなくドキュメンタリータッチの自叙伝であった方が内容が充実して、魂の教育者(パイオニア)七田眞氏への理解が深まったのではないかと、残念です。
七田眞氏といえば、かつて「魂の教育」を掲げ、教育現場に右脳教育という、ややもすると”うさんくさい超能力”と勘違いされやすい分野を幼児教育に取り入れた革新的パイオニアです。
後に七田チャイルドアカデミーを創設し、多くの国で賞賛されています。その七田眞氏が2009年急逝された。本当に残念なことです。氏の魂を受け継いだ後継者の方々がそれを更に普及させ発展されることを切に願ってやみません。
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